【初心者向け】おむつ交換の手順 綺麗に当てるポイント!

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介護士として初めて働くことになった方は、他人のオムツを替えるという経験を初めてする方も多いと思います。赤ちゃんのおむつなら替えたことあるけど、、、という方も、大人のオムツを見て、サイズの違いにびっくりするかもしれません。

自分に出来るかな?と不安になった方も大丈夫

ポイントさえ押さえれば、誰でも綺麗にオムツを当てることができます

逆に言えば、何度オムツを変えていても、ポイントを理解していないオムツ交換はいつまで経っても上達せず、漏れてしまったり、褥瘡や皮膚トラブルの原因になることもあります

基本をしっかり押さえて綺麗なおむつの当て方をマスターしましょう

手順1:ベッドの高さを調整する

オムツ交換をする際に、高さ調整のできるベッドで行う際には、必ず自分の腰の高さまでベッドの高さを上げてからオムツ交換を行いましょう

低い位置での作業は腰を痛める原因になったり、作業が行いにくくなります

手順2:ズボンを脱いでもらう

お年寄りに、これからオムツ交換をする旨をお伝えし、布団を除けて、ズボンを脱いでもらいます

自分でお尻を上げることができる人には、上げてもらっている間にズボンを下ろしましょう

自分で寝返りができる人には、向ける方を向いてもらい、片方ずつズボンを下ろしていきましょう

自分で動くことが難しい方の場合は、左右にゆっくり傾けながら、ズボンを片方ずつ下ろしていきましょう

手順2:オムツを開き、清拭する

ここまできたらいよいよオムツを開きます

両サイドのテープを外し、オムツを開きます

排泄物(排尿、排便)の量や性状を確認し、温タオルやお湯で陰部と臀部を洗浄します

その際に皮膚トラブルがないか、皮膚状態の観察も行いましょう

point1:清拭(せいしき)は必ず押し拭きで!

清拭(せいしき)とは字の如く、拭いて清めること。ここでは温タオルで陰部や臀部を拭いて綺麗にすることを指します。介護現場ではよく使う言葉なので覚えておきましょう

おむつの中の皮膚は排泄物に長時間触れて、また蒸れた状態となっているため、ただれたり、皮膚トラブルができやすい状態にあります

その繊細な皮膚を擦るように拭き取ってしまうと、お年寄りの皮膚はすぐに赤くただれてしまいます

便がこびりついている場合には、タオルやおむつで受けながら、お湯を流し、優しく洗い流しましょう

こびりついているからといって、決してゴシゴシとこすりとってはいけません

point2:鼠蹊部(そけいぶ)の拭き残しに注意!

鼠蹊部(そけいぶ)とは太ももの付け根の部分のことです

鼠蹊部の皮膚が重なっている部分を優しく手で広げて綺麗にしましょう

皮膚同士が重なっている部分は汚れが溜まりやすく、見えにくい部分なので、特に皮膚トラブルが起きやすいです

手順3:新しいオムツに交換する

オムツが綺麗な場合は中のパッドのみを、オムツが汚れている場合はオムツとパッドの両方を交換しましょう

まずお年寄りに声掛け、自分と反対の方向へ側臥位(そくがい:横向きのこと)になってもらいます

臀部の汚れている部分を温タオルで拭き取り、汚れたオムツとパッドを取り除きます

その後、綺麗なオムツを臀部の下に来るように置き、お年寄りに上向きに戻ってもらいます

今度は自分の方向へ少し側臥位になってもらい、オムツとパッドの反対側を整えます

再度お年寄りに仰向けになってもらい、オムツの中心とお年寄りのおへそが揃って、まっすぐオムツが当たっているか確認します

真ん中がずれている場合にはここで微調整します

ちょうど良い位置にオムツが来たら、オムツを閉めてテープで止めます

止める順番は足元側のテープから

左右を少し上向きに止めて、その後上側の左右のテープを少し下向きに止めます

point3:オムツのギャザーを立てて、ギャザーの内側にパッドを入れる

オムツ内のギャザーが寝ている場合、また、パッドがギャザーの外側にはみ出している場合

漏れの原因となります

ギャザーを立てて、必ずその中にパッドが収まるようにしましょう

また、ギャザーが鼠蹊部に沿うように当てることで股からの漏れを防ぐことができます

point4:きつく締めすぎない

オムツ漏れを防ごうときつく締めすぎてしまうと、姿勢を起こした時に、お年寄りが苦しい思いをしてしまったり

圧迫による皮膚トラブルや傷の原因になってしまいます

きちんとギャザーが鼠蹊部に沿って当たっていれば、テープはきつく閉める必要はありません

手順4:ズボンを履いてもらう

あとは脱いでもらった時と逆の手順でズボンを履いてもらいます

自分でお尻を上げることができる人には、上げてもらっている間にズボンを上げましょう。その後側臥位になってもらい、背中側の衣類を整えましょう

自分で寝返りができる人には、向ける方を向いてもらい、片方ずつズボンを上げていきましょう

自分で動くことが難しい方の場合は、左右にゆっくり傾けながら、ズボンを片方ずつ上げていきましょう

まとめ

初めは段取りがうまくいかなかったり、汚染があって更衣があったり、寝具の交換をしたり、どうして良いか戸惑う場面も多いはずです

私も最初は上手くできず、時間ばかりかかっていましたが

誰でも次第に慣れて、上手に素早くできるようになります

ポイントをしっかり押さえて、お年寄りに気持ちよく過ごしてもらうためにオムツ交換をマスターしましょう

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